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足首の捻挫
足首は体を支える下肢と、地面に接する足とを結ぶ関節で、膝よりも可動域に富む関節です。
可動域に富むということは、さまざまな動きが必要とされ足首の関節に加わる負担も多くなり、さらに体重も加わることで受傷頻度は高いのが特徴です。
足首の痛みには、骨と骨とを結ぶ靭帯の損傷である捻挫が最も代表的であり、次いで足首のまわりにある筋肉の腱の損傷と、ふくらはぎの筋肉の腱であるアキレス腱やその周囲の損傷があげられます。
どの足首の痛みでも急性の炎症症状が起これば、通常の歩行も困難になります。
また、受傷時に軽度の炎症症状であったとしても、普通に日常生活を送っていると損傷部の痛みは少なくても抵抗力は低下していて、
日常生活動作の負担に負けてしまい、後から強い痛みが現れることも多々あります。
足首は負担が掛かりやすい特徴から、症状は少なくても受傷直後から治療が必要な体の部位です。
足首の捻挫は足首の骨と骨とを結ぶ靭帯の損傷で、一言に足首の捻挫と言っても複数の靭帯が存在し、単独、
または複数の靭帯が損傷するので、足首を捻挫した場合、どの靭帯が損傷したのか正確な診察が必要とされます。なぜなら、それぞれの靭帯は歩行でも負担の掛かり方が異なるため、損傷して機能低下した靭帯が安静を保つには、損傷した靭帯に適合した固定方法が必要なのです。
また、過去の足首の捻挫の痛みが残っていること多いのですが、靭帯損傷の回復過程で、初期の内出血・腫脹の早期消失や固定期間の誤りなどで、靭帯の柔軟性の低下や周囲との癒着などで靭帯の機能が回復しないケースがあります。こういったことから、足首の捻挫も早期から正しい治療が必要なのです。
